ひねくれ者の駄文

世のため人のためにならないことを全力で。
ひねくれ者の駄文 TOP  >  自然と科学と細胞とか >  XFELはいかが?

XFELはいかが?

Femtosecond X-ray protein nanocrystallography

日本でも建造が進められているXFELによる構造解析の論文。これはLinac Coherent Light Source (LCLS), USAでやられたので、先越された感じか。気分的な問題。

ポイントとしては、
・3,000,000枚の測定データを用いている
・測定はナノ~マイクロサイズの結晶を噴射して
・位相は既知構造からの分子置換による







この話の有り難みを考えるに当たって必要なのが、XFELにどんな特長があり、どんな期待がかけられているか。

すごい簡単に言えば、XFELとは波長がとても短くて位相が揃っている(X線のレーザー)かつ輝度がとても高く、更にはごく短いパルスで放射できる、という代物。
ふはは夢のようだろう。

で、これを踏まえて今回の論文を見ると、
・強い光なので、微結晶での測定ができた
・短パルスが使えるので、結晶を噴射して測定なんてことができた
というところは、光の特性が生かされているが、
・位相は既知構造を利用
しているので、位相の揃ったレーザーを使っている意味はないことになる。

もっともこれは原理的に可能であるとされているだけで、現状ではスパコンを何ヶ月も働かせてようやく解が出るかどうかのレベルらしいので、止むを得ないのかもしれない。いろいろと技術革新が待たれる。

オチとしては、早く自分らも使えるようにならないかな、と。
あんまり頑張られると、結晶が要らなくなる可能性もあるので、結晶屋としては怖くもあるのだけど…。
関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言+個人メモ
プロフィール

彼方

  • Author:彼方
  •  管理人紹介
    ・風来の結晶屋
    ・労働力、売るよ!

    知人に絡み辛いと言われつつ、為にならない文章を淡々と書き続けるのが目標である。
ブログ内検索
広告エリア