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動き伝わる 通り道できる?

Structural basis of PIP2 activation of the classical inward rectifier K+ channel Kir2.2

Kirというのは、内向き整流性をもつカリウムイオンチャネル<要は濃度勾配に従いカリウムが流れる通り道(ただし流入のみ)
PIP2というのは、ホスファチジルイノシトール4,5-ビスリン酸のことでして、細胞が持つ脂質の一つで、そこそこの数のチャネルの開閉調節に絡むことがあるらしい。

以上前置き。
というわけで、
・PIP2の短鎖(ジオクタノイル)誘導体と複合体構造を結晶構造解析
・結果、Kirの膜貫通ドメインと細胞質ドメインの境界面に結合することがわかった
・結合により、細胞質ドメインが膜側に6 Å程動き、それに伴ってイオンの通り道が開き気味になる






まあ、残念ながら、完全に開いた構造をとってはくれなかったようではありますが、脂質がどうしてアゴニストとして機能するか、という点を明らかにしたものとして面白い。

疎水的な部分を膜側に、親水的な部分を細胞質側に向け、お互いを引っぱる感じでコンフォメーションの変化を促している。ふーん、て感じである。

にしても、ヘリックスをわずかに動かすために、かなりの大きさのドメインを動かさねばならんのだから、まだまだ進化の余地は残っているということなんだろうか。それとも、あの大きさが意外と機能に効いているのかねえ。シミュレーションの領域なんかな。
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