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動きが知りたい

Structural flexibility of the Gαs α-helical domain in the β2-adrenoceptor Gs complex

みんな大好きGPCR。 G protein-coupled receptor の略である。細胞膜を7回貫通する特徴的な構造をもっており、Gタンパク質と呼ばれるヘテロ三量体タンパク(Gα, Gβ, Gγ)を介してシグナル伝達を行なう。で、Gタンパクというのはグアニンヌクレオチド結合タンパク質の略称な訳で、GTPがくっついたり離れたりでスイッチが入ったり入らなかったりして、更に下流にシグナルを伝えていくわけである(適当

この論文では、GPCRのひとつであるところのβ2-adrenoceptorとGタンパク質複合体の構造電子顕微鏡で見て、その動きを解析してみよう、というところ。

・非常に多くの単粒子解析をした結果、Gαの一部分AHドメインがよく動いているらしいということがわかった
・AHドメインの動きをより良く見るためには、nanobody 37を使うと具合がいい(35はよくくっつくがAHを見るには役立たない)
・GDPとFoscarnetは三量体を安定化させる




ぶっちゃけてしまえば、たぶん本命のための実験の過程で生まれた論文なんだろうな、と。それなりに手が込んではいるが。

重水素置換と質量分析を併用することで、ナノボディの結合部位が特定できたり、電顕で見てその安定性まで評価して、結晶化に持ち込んでいるんだなあ、というのは面白いかもしれない。
自分でやるのはなかなか設備的にも大変だが、そういうコラボはこれから必要なのかもね。

つか、時代はFabよりもナノボディになるんだろかどうなんだろうか。
まあ、個人的にはあんま抗体医薬って不安定な気がするんやけど、結晶屋としては気になるところである。流行ればお安くならないかな。ラクダやリャマからとるんじゃそうもいかないか。
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