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豆腐小僧双六道中 ふりだし

京極夏彦 角川文庫

 人が想像するから、説明を求めるからこそ存在する「妖怪」。とある豆腐屋だったらしい廃屋で、突然湧いてしまった豆腐小僧。豆腐を載せた盆を保ち立ち尽くすだけの存在ですらない彼であるが、彼なりに自分の存在に疑問を持ち、他の妖怪達と問答を繰り広げながら、旅に出る。

 馬鹿な妖怪小僧をメインに据えての、珍道中をしながらの京極妖怪論。あれやこれやと小難しい定義論をしているにも関わらず、講談調が上手いこと誤摩化してくれている。そんな妖怪入門書。

 ちなみに時代は江戸末期らしい。ので、流血沙汰あり、倒幕攘夷あり、で、妖怪世界も慌ただしいのがポイントなのか。
 ただのとぼけた小僧なのかと思えば、その出自が「事象の説明」や「伝説・伝承」ではなく、「純粋に人の想像から生まれたモノ」であるという、由緒正しきアイデンティティを得、そして現実に干渉して行く様は、なかなか半端ない盛り上がり。なんか後ろからの視線を感じる……なんて言ってみたくなりました。
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[ 2012/07/05 01:32 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)
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