ひねくれ者の駄文

世のため人のためにならないことを全力で。
ひねくれ者の駄文 TOP  >  富野由悠季関連 >  NHKカルチャー オープニング特別講座 めぐりあい京都より アニメーション監督 富野由悠季

NHKカルチャー オープニング特別講座 めぐりあい京都より アニメーション監督 富野由悠季

というわけでNHKの講座ってのがどんなもんかと思いつつ,行ってきました.
年齢層が広く,女性も多かったのはNHK講座という性質もあったのかしら.
相変わらず,ガンダムの話はしないと言いつつ,ガンダムのキャラクターを喩え話に引っぱってくるのはもはや定番だよね…

なお,アニメを通して得た人生観 アニメーション監督 富野 由悠季は全く違う話らしいということを言ってました.

以下メモ抜粋.





・竹島とか尖閣とか東電とか
自分の年代はこの問題を決定する役ではないので,詳しく調べることは放棄している.
ただ,世間(政治家も)は相手の存在するリアルな問題をフィクション(頭の中だけ)で語っている.現実を見ていれば,「領有権問題は存在しない」などという言い方は喧嘩を売っているだけと分るはず.
自分が楽をする為に理屈を付けているに過ぎない人が多い.

・最近びっくりしたこと
団塊の世代の後の世代の人から,世の中がこんなに変わるものとは思っていなかったと言われた.
戦前に生まれたから,変わる世界の方が当たり前だった.
変化する時代に対応する能力が低下している?

・原発
在日外国人が東京からサッといなくなった.海外からの第三者視点は,客観的だが,一方で過剰反応的でもある.
実際を見ないとリアルな対応を見失うことに.
復興予算が核融合に向かう法律もあるのには笑ってしまった.

・震災の後
日本列島に住み着いた人々は,災害に晒される環境をわかっているはず.
想定外ってことはない.富士山の噴火もいつかある.数年内かもしれない.
日本人の積み上げてきた復元力を信じる.

・アジテーション
今の時代,時代に乗り,アジることで世論を作れるかもしれない.
独善的な言葉は一時的な支配.
共産主義は100年もたなかった.
気候風土が民の力.その集合体が世の中を作る.
世の中を改変する力は,気候風土によるものでしかありえないのではないか.

・民主主義
民主主義に巨大なシステムを支配する力はないことが,具体例として現れつつある.
違う統治を発見・発明しなければならない.
ただし,問題点の話を続けると,情けない現実を見ていくだけになる.これは嫌になる.絶望は死に至る病(座右の銘)
明日をどうするか.リアリズムで考えるが,厳しい現実だけでは絶望を次の世代にまで植え付けてしまうかもしれない.愛とロマンが必要.

・京都だから出来る話
保守はしっかりあっていい.
全部が全部古いままではないから,反発するスプリングボードになってくれる.
次に委ねるだけではなく,伝統を死守する.
大陸の嫌な体制を知っている人達,他民族が集まった環境が発明したのが天皇.
列島を食い潰さない方法論がここにはある.

・官僚機構
馬鹿ではない,優秀な集団であるくせに自分たちの孫のことも考えられない連中.何故か?
科挙のころから王朝は長くもっていない.

・教えること
上から目線でやってはダメで,問題点を伝えるべき.
大人はこの程度のレベルという謙虚さをもっておく.
若いものに負けないという心では本気になれなかった.
作品を見て欲しい,自分の思いを分って欲しい,では広くに見せられるものにならない.世間一般にそうだよね,と思ってもらうものにする.

・質疑の回答で
右肩上がりではない世界が正義になるには,もう2−300年はかかるだろう.
最低でも100年残る言い方,伝言ゲームをする必要がある.そういう作品を創る.

ガンダムは未来ではなく,ノルスタジーだから流行った.
そういう幹の上に枝葉が生えているのが今のガンダム
自分がその枝の上に根を張るようなことはしたくない.

近代資本主義に慣らされている人々は,右肩下がりを想像すらしたくない.経済が拡大する余地などないのは分っているはずなのに,IMFで集まって来た偉い人達はガックリして帰っていく.

子供達に『また明日』と言うのは,大人の言葉でしかない.
祭−ハレを見せることしかできない.今のお祭りは弄りすぎてイベントになってしまっていて嫌.

SFは技術論でしかないところがあった.
如何に安彦キャラ,大河原メカが居ようとも,記号を組み合わせて物語にしないと見てもらえない.


概ね,ブレン・ターンエー・キンゲの流れの話で,なんていうか予言者なんじゃないか.
「孤立主義にもならず,全体主義にもならず,有限の地球を永遠に使うことを考えることで,鬱にならないで暮らす」ということも言っていたけど,それっていっちゃん難しいバランス感覚なのかもしれぬと思った.
これをあの教室の40人ではなくて,地球全てに伝える作品にするのが目標なんだろうなあ.高い.
関連記事
スポンサーサイト
[ 2012/10/15 01:10 ] 富野由悠季関連 | TB(0) | CM(1)
no philosophy
所詮、この世は仮の世である。真っ当な世の中は、また別のところにある。
‘あるべき姿’ の内容は、現実にはない。
だから、実況放送・現状報告の言葉では語れない。

日本語には、時制がない。
日本語脳には、未来時制の文章に対応する内容が生成できない。

意思は、未来時制の内容である。
日本人が自己の意思を表す形式を持っていれば、もっと口数が少なくなる。
意思を表す形式がないので、歌詠みが多くなる。空念仏が多くなる。

‘それで、どうした’の問いには、答えが出せない。
自分自身の’あるべき姿’ に関する内容を持っていないからである。
つまり、論拠がない。それで、議論にならない。

未来時制の文章があれば、辻褄の合った未来の内容がはっきりと見えている。
未来時制の文章がなければ、一寸先は闇。日本人の未来に関する発言は、矛盾を含んで支離滅裂となる。
考えれば考えるほど不安でたまらない。

日本人は、未来に関する内容で団結できない。鬼も笑いだす。
だから、未来社会の建設に着手することもない。
現在 (現実) に関する内容で団結もし、争いもする。これは、この世 (世俗) における序列に基づく日本人の活動の原動力にもなっている。






[ 2012/10/14 21:05 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言+個人メモ
プロフィール

彼方

  • Author:彼方
  •  管理人紹介
    ・風来の結晶屋
    ・労働力、売るよ!

    知人に絡み辛いと言われつつ、為にならない文章を淡々と書き続けるのが目標である。
ブログ内検索
広告エリア