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機動戦士ガンダムAGE 5 ホーム・スイート・ホーム

小太刀右京 角川スニーカー文庫

 ヴェイガンを知ったキオは,フリットのやり方に疑問を持ち始める.また,再会した父の身勝手さにも怒りを覚えるのであった.死期を前にして人類の進化という目標に急ぐイゼルカントと,大量虐殺の汚名を着てでも戦争の終結を狙うフリットの二人の老人.彼らが,封印された技術に近づいた時,EXA-DBの守護者シドが活動を再開するのだった.

 双方の陣営共に,戦争指導者にこのまま付いて行ったらやばいんじゃないか,という認識が芽生えつつありながら,天才的な能力から離れられず泥沼っていう.それが明確になっているから,問題点が分りやすいわけで.

 だからこそ,父と慕った男の狂気の願いを叶えたいと思いつつ,ヴェイガンが生き残る為に捨て石となるゼハートが泣ける.アセムが斬ることしか救いがないドラマ.まあ,ゼハートがアセムのことを好きすぎるのは変わらないけども,フラムもちゃんと見てたしいいかな,と.

 少年時代のフリットが本当に救世主たり得たのかどうかは微妙なところかもしれないが,まさに自分自身と殴り合っての葛藤を見せつけたのも,ポイント高い.そして,家族全員が楽には死なせない宣言をしていくというのは,なんとも残酷ではあるが,それでこその残り三十年の戦いの重みというものでしょう.

 まあ,何と言っても,エミリーがAGEビルダーのスペアを準備し,ロマリーが息子をサポートし,AGE-FXが父とその親友の愛機の武器を借り,シドに向かっていく展開はこれが長い物語の最後に相応しいものだったと思います.

 あわよくば,この小説が少しでも多くの人々に広まらんことを願います.素材は悪くなかったんや!





小説版『機動戦士ガンダムAGE』という作品は,子供,若者のために書かれた小説であります.
これまでの三十数年のガンダムという歴史があって,その歴史を知らない若い人々に対して,我々大人というのはいじましい存在であるかもしれないけれど,このように本気なのだ,ということを伝えたかったのです.それは,虚構,創作の持つ力,プリンシパルを信じているからなのです.
p296


 あとがきから迸る富野リスペクト…….まあ,本編でやたらオマージュがかった表現を見るに付け,最初は大丈夫だろうかと心配しましたが,最後は見事にまとまったなあ,と.

 終わり良ければすべて良し.あわよくばこっちをベースにリメイクもとい総集編化されないかなあ,アニメ.ああいう結果をもたらしたスタッフワークを構築してしまった偉い人は責任取りなさいよマジで.


「自己進化」「自己再生」「自己増殖」の3大理論を備えた「アルティメットガンダム」に対して,「自己進化」と「自己再生」を有する「シド」.まあ,再生の際に増殖も兼ねているから似たようなものだろうけども.こいつの存在の所為で,未来世紀とAGがどっちが後の時代かがよくわからなくなってきましたが,やはり生体への侵食まで果たすDG細胞の方がより進化系と見た方がいいですかね.(以上黒歴史考察)
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[ 2012/11/13 00:21 ] 書籍 | TB(0) | CM(0)
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